●体の温度は場所によりちがいます

ある患者さまとの会話から、
私「少し体が冷えているように感じます。」

「えっ、そんなことありません。毎朝体温を測っていますが、36.3度くらいあります。」

私「それは婦人体温計ですか？」

「はい、そうですけど。」

私「では、舌下で測っているんですね。」

「はい、そうです。」

私「通常、体温というと、脇の下で測ったものをさします。 熱があるかどうかなどは、脇の下で測ったものをみますよね。 婦人体温(基礎体温)は、舌下で測りますが、 脇の下で測ったものより、約0.5度ほど高くなります。 ですから、舌下で36.3度ということは、脇の下では約35.8度くらいということ。 したがって、あなたの、一般に言われるところの平熱は、約35.8度ということです。」

「し、知りませんでした。。。」
知らない人、けっこう多いんですよね。

体温は、測る場所によって変わります。
直腸の温度は、36.5～36.7度。
身体の深部体温は、約37.2度。

当然ながら、身体の中の方が温度が高くなります。

では、身体の末端の温度は?
これは、かなり個人差があります。 特に末端がすごく冷える人の真冬の手先の温度は、 30度、もしくはそれ以下になったりします。 こうなると当然血液の流れも悪くなります。 血液がほとんど動いていないという映像を見たことがありますが、 そうはなりたくないですよね。

低体温だと免疫力が下がります。平熱すなわち腋下の温度35度台の方はけっこういます。 34度台という方もいます。36度はあってほしいものです。

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