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●女性の漢方薬:当帰芍薬散・桂枝茯苓丸

女性の漢方薬として有名な、 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)と桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)。 2つの大きな違いは、

当帰芍薬散は、の症状(虚証)
桂枝茯苓丸は、の症状(実証)

虚と実は逆の症状で、
虚とは、エネルギー不足、力がない、弱い
実とは、邪気がある、余分なものがある、滞りがある

ですから、たとえば生理痛に効く漢方薬といっても、 当帰芍薬散と桂枝茯苓丸では、 東洋医学的にみると、根本的なところが逆の症状ということになります。 この辺をしっかりとらえて服用しなくてはなりません。 実際には、漢方の専門家に処方してもらう必要があると思います。

当帰芍薬散

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、どんな症状に効果があるかみてみると、
貧血、冷え性、生理不順、生理異常、生理痛、更年期障害、めまい、、、
などが代表的なものとして上げられます。 でもこれらの症状が効く漢方薬は他にもあります。 では、何が決め手となるのか?

それは、 当帰芍薬散は肝血(かんけつ)の不足に効くということ。
肝血の不足が根本的な原因としてあり、そのために、 貧血、冷え性、生理不順、生理異常、生理痛、更年期障害、めまい、、、 といった症状が出ている場合に、 当帰芍薬散が有効だということです。

では、肝血の不足とは?

肝血の不足とは、東洋医学的な考え方です。 肝は五臓六腑の肝、肝は血(普通に血液と考えていただいてかまいません)と、 深い関係があるのです。その血が不足している状態。 西洋医学的に血液が不足ぎみで輸血が必要ということではありません。

逆に肝血が不足すると、 貧血、冷え性、生理不順、生理異常、生理痛、更年期障害、めまい、といった症状が出やすいと言えます。

ただ注意していただきたいのは、 これらの症状があればイコール肝血の不足というわけではないということ。

では、肝血が不足しているかどうか、どうやって見分けるのでしょうか。 これはやはり漢方の専門家にみてもらうしかありません。 素人判断は、無理ですね。

当帰芍薬散は、虚の症状に有効、とご紹介しましたが、何の虚なのかというと、
肝血の不足、肝血の虚ということなのです。

一般の方には、肝血の虚、と言っても、理解できないので、 貧血、冷え性、生理不順、生理異常、生理痛、更年期障害、めまい、、、 といった症状が先行するのだと思いますが、 症状だけで漢方薬を決めるものではないのです。

実際には、 脈診、舌診、腹診、問診、皮膚の色つや、声、目つき、顔色など、身体が発するサインを読み取り、 漢方薬を決定していくのです。

桂枝茯苓丸

桂枝茯苓丸は「おけつ」に対して用いられる代表的な漢方薬。

具体的な症状としては、
生理痛、生理不順、更年期障害、頭痛、めまい、肩こり、のぼせ、冷え、 子宮内膜症や子宮筋腫、ニキビやシミ、などが上げられます。

ポイントは、「おけつ」により、これらの症状が起こる場合に用いられるということ。

ですから、 生理痛があるからといって、桂枝茯苓丸が必ず効くというものではなく、 おけつ体質があり、それが原因で生理痛が引き起こされるという場合に桂枝茯苓丸が用いられます。 桂枝茯苓丸は実の症状に用いられると書きましたが、 「おけつ」は実の症状なのです。



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