●生理痛改善体験記

私も生理痛持ちでした

かつて私もかなりひどい生理痛がありました。
それはそれは、のた打ち回るほどの痛み、 お腹を剥ぎ取ってしまいたいくらい！

生理痛の相談に初めて婦人科に行ったのは20才の頃。 診察すると、子宮などには特に問題はない。 だから、生理痛はしょうがない！とのことでした。 時代的に婦人科疾患に対してまだまだ閉鎖的な頃だからでしょうか、先生(年配の男性)がそうおっしゃるのなら仕方ないのかなあ、と20才の私は思い、 生理痛はがまんのみ、そんな20代を過ごしていました…。

その後30代になり、鍼灸の学校に行き始め、自分も患者のひとりとして、 鍼灸治療に励みました。

課題のひとつが生理痛！
週一回鍼灸院に通い、自分でも毎日のように鍼やお灸をしていました。 本格的に治療を始めてしばらくすると、 生理の時の出血が変わり始めました。 黒い、どろ～っとした血の塊(お血)がたくさん出るようになったのです。 それが出ていくと、なんだかお腹も身体もすっきり！ すごくうれしい気持ちになる。 そんな状況が1年ほど続き、 少しずつですが、生理痛も軽くなってきました。 しかしまだこの頃は、痛みがなくなったわけではありませんでした。

大量のドロドロ血・塊り血(お血)がおさまりだすと、 生理の時の血液が、変化してきました。 サラサラして、きれいな赤なんです。
そうです、本来の血液って、こうですよね。 黒くてドロドロなんで、健康な血液といませんよね。

そのころは、生理痛はあるけれど、あの、恐ろしいほどの激痛はなくなりました。

しかし、ここで終わりではありません。
激痛の頃は、ただただ痛いだけでしたが、 次第に、生理に伴う痛み、体の不快感、月経前症候群、首肩こりなどが、 冷静に観察できるようになりました。

自分で治療をする上で、痛みに対していろいろ試してみました。
三陰交に鍼を打つ。お灸をする。指圧をする。 …あまり効果がない。
じゃあ、血海(けっかい)はどうか? …あまり変わらない。
照海(しょうかい)は?　水泉(すいせん：ツボ)は?
…と、婦人科系に効くとされるツボを、片っぱしから試してみました。

しかし、結果、即効性はありませんでした。
痛みが出てからツボ刺激をしても、私の場合効果がなかった、
痛みが出てからでは遅かったのです！
自分の経験から言うと、
痛みが出る前にしっかり治療をすることが大切！
そして生理前だけでなく、日頃のメンテナンス・治療による根本的な改善が重要！ ということを、身をもって実感いたしました。

肩こりと生理痛

私も昔からかなりの首肩こりですが、
生理の時の首肩こりは、ふつうの時の首肩こりと違うということに気づきました。

何が違うのかというと、 生理の時は、通常の首肩こりの治療(鍼やお灸、マッサージなど)をしても、 効かない！変わらない！楽にならない！

何でだろう…?
それは、そもそもの原因が違うからです。

通常の首肩こりは、 使い過ぎ、姿勢の悪さ、運動不足、ストレスなどから、 血流が悪くなり、筋肉が硬くなってしまっている。
しかし、生理痛の時は、その原因が生理によるもの、 すなわち、
女性ホルモンのバランスの変化や子宮の変化からくる首肩こり、
だから、婦人科系の状態が改善しなければ、楽にならないのです。

生理痛の方が先に楽になりましたが、 生理の時の肩首こりは、楽になるまでさらに時間がかかりました。

生理痛の治療

生理痛に対するセルフケアを具体的に見ていきましょう。

・お腹や腰を冷やさない
生理痛・月経前症候群の起こる2，3日前は特に温めます。 お腹、腰(仙骨)にカイロを貼るといいですね。 夏でも冷房のきつい場所では冷えるので、貼りましょう。 ただし、炎天下や暑い場所で無理せず臨機応変に対応して下さい。

・普段からお風呂でしっかり温まる。

・婦人科系のツボ(三陰交・水泉・血海など)に、お灸。
せんねん灸など、一般の方もできるお灸が売られています。

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20才の頃からの激しい生理痛との生活。
あれからどれだけの月日が経ったかはご想像におまかせするとして、 40才ころに上手に付き合えるようになったなあ、と思います。 長い長い時間がかかりました。 少しずつ、少しずつ、体験しながら学んできた感じです。

その経験があったからこそ、 患者さまにはそんなに時間をかけず、早く楽になってもらえるような治療とアドバイスが出来ると思います。

生理痛のつらい方、あきらめないでください。 ある程度の時間がかかるかもしれませんが、 その努力は、生理痛だけでなく、 身体全体の健康にもつながっていきます。

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