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●五臓六腑:脾・胃

五臓とは「肝・心・脾・肺・腎」の五つの総称で、陰に属します。 六腑とは「胆・胃・小腸・大腸・膀胱・三焦」の六つの総称で、陽に属します。 東洋医学では、その臓器の働きだけでなく、 体のさまざまな部位や機能、また精神活動などを分類し、 それを五臓六腑にあてはめています。 その中の脾と胃の働きをみていきましょう。

脾と胃は、五行:木・火・土・金・水の中の「土」に属します。 脾と胃は、「表裏の関係」にあります。 ※「表裏の関係」とは、お互いに影響をおよぼし合い、切っても切れない関係のことです。
※脾は脾臓の脾ですが、臓器としては、すい臓の働きに近いと考えられています。

脾は飲食物の消化・吸収をつかさどる

脾は胃と一体となって働き、飲食物を消化・吸収し、 エネルギー(「後天の精」といいます)を取り出します。 さらにこれを肺へ送り、気・血・津液に変化させて、全身に送り出します。  脾がうまく働かなくなると、腹痛、下痢などの消化・吸収の異常が生じ、 元気がない、全身倦怠、出血しやすい、などの症状が現われます。

脾の状態は口・唇に現われる

口と唇は、飲食物の取り入れ口で、脾胃と密接な関係があります。 唇の厚薄は、その人の脾の強弱を表します。脾の働きが正常ならば、 口が苦いとか粘るということがなく、食べた物をおいしと感じることができ、 唇やそのまわりの色つやもよいです。 脾の働きが正常でなくなると、食欲の異常(亢進・減退)や、食べてもおいしと感じず、 唇やその周囲・口内が荒れたり瘡ができたりします。

脾は津液(しんえき)を作り出す

東洋医学では、体内の水分のことを「津液(しんえき)」といいます。 脾は飲食物から津液を作り出し、全身に配布する大本です。 脾の働きが悪いと、津液の不足や停滞が起こります。

心は舌の運動・味覚と関係する

心は舌の運動を支配し、味覚をつかさどってします。 心の機能が衰えると、舌がうまくまわらなくなり言語障害が起きたり、 味覚異常が現われたりします。

脾は涎(よだれ)と関係

脾は口と通じていることから、涎とも関係しています。 脾の働きが順調であれば、涎により口中は潤い、 食物を口に入れた時、ほどよく出て、胃の消化を助けます。 脾の働きが悪くなると、涎が出ず、口中が乾いたり、 あるいは逆に出すぎて溢れるようになります。

脾は統血(とうけつ)をつかさどる

「統血」とは、血液が脈外へ漏れずに順調にめぐるようにする働きのことをさします。 脾は、この統血の働きをつかさどっています。 統血がうまくいかないと、血液が脈外へ漏れ、出血しやすくなります。

脾は湿邪を嫌う

脾は湿邪(湿気)と感応しやすく、湿邪に犯されると津液を停滞させます。 梅雨や夏の終わりのジメジメした時期に胃腸をこわしやすいのは、 脾は特に湿邪を嫌うためといえます。

脾は肌肉(きにく)をつかさどる

脾は肌肉(体の肉付き)をつかさどり、体に張りを与えています。 脾が衰えると、肉付きが悪くなり痩せ細り、 とくに四肢(腕・脚)が力なく萎えてきます。

「思い煩う」と脾をやぶる

思い煩ったり、深く考えすぎたり悩んだりすると、脾の機能が低下します。 「ストレスがあると胃腸にくる」とは、まさにこのことです。

胃は、脾とともに飲食物を消化・吸収し、気を全身に送り出す源となるところです。 これにより、臓腑・手足をはじめ、全身の活動が支えられています。 胃が不調になると、上腹部痛、ゲップ、吐き気、胸やけ、胃もたれ、 食欲不振などの症状が現われます。

脾虚・胃熱

脾の機能が低下した状態を、「脾虚」といいます。 「脾虚」の症状として、食欲がない、食べても太らない・やせてしまう、 腹部の冷え、下痢、腸にガスがたまる、手足の冷え、などが上げられます。

また、油っこい物や甘い物・辛い物の偏食、ストレスなどによって、 胃がもたれることがよくあると思います。 これを「胃熱」といいます。 胃熱があると、食欲亢進、口臭、口の渇き、口のまわりの吹き出物 といった症状が現われます。 

食べた物を消化・吸収し、体のエネルギーにしていくことは、 健康の基本といえます。 胃腸の調子を整え、毎日健康に過ごしましょう。



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